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最近読んだ旅行記・旅の本を紹介したい。【2021年9月版】

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9月に入り、旅行にもなかなか行けない状況が続き、ワイルドな冒険に出かけたい欲が高まりました。

そこで今月は登山家や冒険家たちの旅した記録を中心に旅の本を読んでみました。

それでは、“今月読んだ旅の本”を紹介していきます!!お時間がある方はぜひ!

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極北へ / 石川直樹 著

本のあらすじ

 カナダ、アラスカ、グリーンランド、ノルウェーなど北極圏とその周辺地域「極北」

 地球の極北に魅せられた長い旅の軌跡。世界を駆け抜ける写真家の“原点”。野性の厳しさと美しさに導かれた出会い。

 開高健ノンフィクション賞受賞『最後の冒険家』以来、初の長編エッセイ。

感想

 20歳の時のユーコン川への旅から北米最高峰のデナリへ向かう旅が原点だった。

 カヌーイストの野田知佑氏に将来の相談。冒険家の河野兵市氏に偶然に本屋で遭遇。星野道夫さんや植村直己さんの足跡を辿る旅にもでる。

日本のレジェンド冒険家たち道を確実に歩んでいるなと思いました。主人公みたい。それは全て偶然か必然か。

エッセイの内容は、心が澄み渡る文書で読んでいて心地が良いです。 

 ちっぽけな人間に与えられた短い生の時間の中で、極北の地と交れたことは幸運なことだと言う。その幸運を少し分けてもらえた気がした。

極北へ / 石川直樹 より引用

 すごく素敵な言葉でした。

 極北への憧れが更に強くなる一冊です。

怪獣記 / 高野秀行 著

本のあらすじ

1990年代にトルコ東部ワン湖にて、存在が話題となった怪獣「ジャナワール」。その真相に迫った怪獣探索。

果たしてその生物は存在するのか?フェイクなのか?イスラム復興主義やクルド問題を乗り越えつつ、目の前に謎の驚くべき物体が現れた!?その真相とは…!

現地の人やガイドの方との掛け合いが笑えるノンフィクション冒険記

 

感想

存在しないという確実な証拠がない限り、UMAや未知動物たちはいないと断言できない。そこが面白いし探しに行きたくなる気持ちも分かるが、即行動できる姿はさすがです

ガイドとして行動を共にした現地の2人との掛け合いや胡散臭い政治家や村のおばあちゃんたちなどの取材が面白い。 最後まで、どっちなのか揺れ動きながら読むことができました

 真相は現地に行って確かめてみようと思います。

 渡りの足跡 / 梨木香歩 著

本のあらすじ

 鳥たちが話をかけてくれていたら、きっと人間に負けないくらいの冒険に違いない。鳥たちの「渡り」の足跡を求めて知床や諏訪湖、カムチャッカへ。

命懸けて飛び立つ鳥たちの意志の向こうにあるものとは何か。

鳥たちの奇跡を見つめた旅の記録。

感想

 著者がロシアや北海道、長野を訪れ壮大な旅へと出かける鳥たちの『渡り』を訪ねるエッセイ

なぜ命かげて『渡り』を行うのか。ここではないどこかへ飛び立とうとするのは、人も同じでなかなか踏み出せない鳥もいれば、群れの流れで飛び立つ鳥もいる。

同じ生命体として、内側に秘められた案内に従い人間も行動してるのかもしれない。

作中に出てくる案内人たちの『渡り』もそれぞれの人生があって、興味深く読ませていただきました。

ユーコン漂流 / 野田知佑 著

本のあらすじ

カナダの原野に源流を発して、アラスカを横断しベーリング海まで続くユーコン川。そこに力強い自然と逞しく生きる人々。

誰にも邪魔されることのない自由がそこにある。著者が3000kmの川下りの旅を通じて、その魅力と旅の素晴らしさを語り尽くした一冊。

自由を求めて旅に出たくなること間違いなし。

感想

 まさに旅!というべき一冊。 カヌーでひとりユーコン川を降ってゆく。そこでの生活は、その日の気分や天候次第。

 雨の日は一日中本を読んでいたっていい。町に出て現地の人と酒を酌み交わしたっていい。一度日本に戻り、犬を連れて一緒に旅をしてもいい。

 不自由な旅は、最大の自由でもあるなと思いました。 アラスカへの第一歩が近くなる日がまた来ることを望みます。

不倫と南米 / 吉本ばなな 著

本のあらすじ

 熱狂と官能の街、南米のブエノスアイレスを舞台に7人の狂おしい恋と、胸を動かされる家族の絆を描いた短編小説。

 著者が実際にブエノスアイレスを訪れ、旅先で作り出された7つの物語。

 途中に差し込まれるアルゼンチンの写真や引き込まれるイラストがより、物語の旅へと誘います。

感想

   南米のブエノスアイレスを舞台に題名のとおり不倫をテーマにした短編集。南米の蒸し上がるほどの暑さとそれぞれの主人公が抱える葛藤が合わさり不思議な魅力を感じました。 

不倫をテーマにして描かれているが、それほどドロドロしている感じはなく、あっさりと描かれている。(ラーメンみたいな表現ですみません)

著者が旅を通じて感じたブエノスアイレスの雰囲気日常の出来事が合わさり創られた作品。  

文庫本の最後には旅程もあり旅気分に浸れます!

最後に

今月もたくさんの旅の本に出会えました。

最近、読みたい本が溜まりにたまってしまっています。来月もたくさんの旅の本を読めるといいなと思います。

緊急事態宣言も明けるので、どこか旅行に出かけられるといいなとも思います。

以上です!

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