少々憂鬱な雨の季節。物静かでどこか寂しげな雰囲気の6月が好きです。
が、暑すぎる。
今年の梅雨はとても短く、あっという間に夏が来た6月でした。
今月も6月に読んだ旅の本を振り返っていきます!
▼先月読んだ旅の本はこちらから▼
世界のへんな肉 (新潮文庫) / 白石あづさ 著
世界各国を旅した著者が各地で出会ったお肉たち。場所が変われば、食べる肉も変わる。文化の異なる国で食べた世界のへんな肉を集めたミートジャーニー。 100カ国以上も訪れたという著者が気になった肉を食べた記録をエリアごとに紹介しております。
著者が描いた挿絵のゆるい絵も素敵。可哀想とか気持ち悪いとか思わずに、読んでみよう。世界の食文化を知るきっかけにもなるおすすめの一冊でした。
いきたくないのに出かけていく(角川文庫) / 角田 光代 著
旅はいつも億劫で、でもそれが楽しくて。 人生観が変わると言われるインドに行ったり、マラソン大会で翻弄されたスペインでの思い出。食事の時だけ集合する香港など。著者の旅の思い出を短く綴る。
綺麗な景色や美味しいごはんを食べること、異国の文化を知ることだけでない旅の中に潜むふとした「楽しさ」が詰まった1冊です。また、著者の旅のこだわり、ランニングのこだわりが描かれて興味深い内容でした。
やがて哀しき外国語 (講談社文庫) / 村上春樹 著
村上春樹がプリンストン大学に長期滞在したアメリカでの生活や文化を綴った1冊。日本を離れることによって、日本での文化やあるいは日本語について正面から向き合ったという。アメリカでの暮らしの中で感じた「アメリカあるある、日本ならでは」を日記のように書き綴られています。
日本にいるとわからないこと(例えば、自分1人がいなくなっても特に何も変わらないこと、マイノリティーであること)の理解ができそう。著者から見た日本の窮屈さ、外国で生きることの哀れさを味わうことができました。それが良いとか悪いとかは、個人的感想として。
深夜特急6―南ヨーロッパ・ロンドン―(新潮文庫)/ 沢木耕太郎 著
バスを乗り継いでユーラシア大陸の極東からロンドンを目指す旅も終わりを迎える。ミケランジェロの「ピエタ」に感銘を受け、モナコでカジノのリベンジを試みる。スペインではバルをはしごして、無にまみれた著者は、ポルトガルの果てに…。
旅の終わりは新しい旅の始まりだ。 旅のバイブルよ永遠になれ!いつ読んでも色褪せることのない紀行文。旅の匂いや感覚が行ったこともない場所でも味わえる。king of 紀行文。 また読み返したい。
今月も終わり
大人になると1ヶ月があっという間に感じるものです。
来月も素敵な旅の本と出会えますように。
以上です!
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