旅行に行く途中の飛行機や電車の移動時間や待ち時間などで本を読む機会があると思います。
そんな時には、何気なく行く先々の旅行記や紀行文を読んでしまう事はないでしょうか?
今回は、日本や世界でも有名な村上春樹さんの旅した紀行文集を紹介します!
本を読む事で旅の期待を膨らませてくれたり、訪れた国の当時の様子との違いを感じられたりと味わい方もたくさんあります。作家さんとの感じ方の違いや共感できるところを感じつつ、一緒に旅行に行った気分を味わってみてください。
「旅に持っていく本に悩んでいる方」「旅行先に悩んでいる方」などにはぜひ読んでいただきたいです。
「村上春樹さんの本を読んだ事がない方」にもおすすめできる本たちばかりです!
遠い太鼓
- 訪れた国:ギリシャ、イタリア
- 発売年: 1993年4月5日
- 出版社:講談社
- ページ:570ページ
ギリシャの島々とイタリアを旅した3年間のスケッチをまとめた紀行エッセイです。長い旅に出ていたような感覚に陥るほど、訪れた国の日常を感じる事ができます。
著者から見たギリシャ人とイタリア人の性格が独断と偏見のように書かれていますが、何故か納得してしまいました。
雨天炎天
- 訪れた国:ギリシャ、トルコ
- 発売日:1991年7月30日
- 出版社:新潮社
- ページ:224ページ
ギリシャ正教の聖山アトスの山奥を修道院を移りながら歩くギリシャの旅、トルコ全土を旅する21日間の危険な冒険旅の2本立てです。
タフでハードな冒険旅で読んでいてワクワクする紀行文です。思い通りにならず、過酷な状況に置かれるのも旅ならではなのではと思ってしまいます。
辺境・近境
- 訪れた国:アメリカ、日本、メキシコ、中国、モンゴル
- 発行日:2000年5月30日
- 出版社:新潮社(文庫)
- ページ:304ページ
日本の香川県でうどんを食べて食べて食べまくる旅から、発展途上のメキシコの地をひとりで旅するバックパッカー旅まで、さまざまな旅の記録が書かれています。
他の土地や国の様子や情報を簡単に集められるようになった今でも、実際に行ってみないと分からないのが旅行の良さだと改めて感じました。
もし僕らのことばがウィスキーであったなら
- 訪れた国:スコットランド、アイルランド
- 発売日:2002年10月30日
- 出版社:新潮社(文庫)
- ページ:128ページ
ウィスキーをテーマにしたスコットランドのアイル島とアイルランドを旅するエッセイです。
ウィスキーの蒸留所や飲み比べをしながら街とウィスキーをとことん味わう旅で、読んでいるこっちもウィスキーの匂いやスコットランドの風を感じる事ができました。
「うまい酒は旅をしない」本当に美味しいものは土地の気候や風土から生まれるもので、その土地に行ってみないと味わえないのだなと感じました。
シドニー!
- 訪れた国:オーストラリア
- 発売日:2004年7月9日
- 出版社:文春文庫
- ページ:252ページ
2000年9月オリンピックに色めき立つシドニーを訪れた著者が、初めて感じる南半球の文化や伝統を綴っています。シドニー郊外の動物園や街のパブでの一コマからオリンピックの会場の様子などこの旅ならではです。
当時のオリンピックの様子を感じる事ができるだけでなく、スポーツの実況中継を聞いているような読書体験ができます!著者ならではの視点でクスッと笑えてためになりました。
ワラビー熱血編もございます!
東京するめクラブ 地球のはぐれ方
- 訪れた国:日本、ハワイ、ロシア
- 発売日:2008年5月9日
- 出版社:文藝春秋
- ページ:524ページ
著者を含めた友人3人が「東京するめクラブ」という「噛んでるうちに、ゆっくりと味が出てくるような」コンセプトのもの旅行をゆるく楽しむトラベルエッセイです。
本にも書かれているように実用的なガイドブックではなく、国内外問わず3人それぞれの視点を楽しみながら、読み進める本だと感じました。
ラオスにいったい何があるというんですか?
- 訪れた国:アメリカ、アイスランド、フィンランド、日本、イタリア、ギリシャ、ラオス
- 発売日:2018年4月10日
- 出版社:文藝春秋
- ページ:288ページ
美食の港町アメリカの東西のポートランドや読書好きが多く温泉の豊かなアイスランド、かつて住んだ街ギリシアの2つの島、メコン川によって栄たラオスそしてくまモンのまち日本の熊本までこの本一冊で世界一周しているようでした。
上記にある本の「遠い太鼓」で訪れていたギリシアに24年ぶりに訪れた際には、なぜか懐かしく感じてしまいました。
さいごに
今回は、作家村上春樹さんの旅行記・紀行文を紹介しました。
村上さんの旅行記はそれぞれの国の歴史や風土を詳しく書かれていたり、当時の気持ちが文章に現れていたりとためになりながら面白おかしく読めてしまいます。
村上さんの小説を読んだことのある方は、作品の生まれた場所や当時の様子を知る事ができ、まだ読んだことのない方でも旅行記として楽しめる作品ばかりです。
これを気に村上さんの本を読んでみてはいかがでしょうか?
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