旅行の楽しみの一つでもある宿。今回はそんな宿にまつわる本たちを紹介いたします。
ホテルや旅館が舞台の旅の本を集めてみました。
- ホテルで読書三昧を検討している方
- ホテルや旅館が舞台の本を読みたい方
はぜひお気に入りの本を探してみてください!それでは早速行ってみます!
短編ホテル(集英社文庫)
あらすじ
『ホテル』をテーマにした人気作家たちのアンソロジー。 母と娘が約束を交わしたホテルの客室、作家たちが集まった思い出の宴会場、再会を誓いあったクリスマスのロビー、お爺さんの嘯とホテル、ホテルで起こる完全犯罪 ホテルマンの奮闘記、客と顔を合わせることのない英国式ホテル。
それぞれの作家たちが描くホテルの世界を旅する1冊。
個人的に一番好きだった話は、ホテルマンの日々の奮闘の中で起こるある事件を描いた柚月裕子さんの「サンセールホテル」が好きでした。 アンソロジーを読むと世にも奇妙な物語を思い出します。
短編旅館(集英社文庫)
あらすじ
注目の作家たちが描く「旅館」を舞台にした5つの物語。温泉に浸かり自分を見つめ直すもよし、久しぶりの家族水入らずもよし、大切な人と特別な時間を過ごすもよし。日常とは違った時間の流れを味わえる旅館。旅気分で楽しめる1冊です。
それぞれの作家さんならではの物語で笑える話から涙が出る話まで1つ1つのストーリーが面白かったです。旅を迎える側の物語が前回の短編ホテル同様素敵でした。宇山佳佑さんの「父さんの春」が気軽に読めて声が出るほど面白かったです。
総選挙ホテル(角川文庫) / 桂 望実 著
あらすじ
売り上げが傾きつつある中堅ホテル、フィデルホテル。そこに新しく社長として就任したのは大学で社会心理学を教えていた変人教授。彼が打ち出したのは、「従業員総選挙」。 落選すれば解雇もやむなしという崖っぷちの投票制度でホテルは大混乱。新体制でそれぞれの職に異動したスタッフたちはそこでやりがいを見つけ・・・。
お仕事エンタメ小説。 ホテルスタッフたちのやりがいや楽しさみたいなものが詰まっていた。お客様の非日常を届ける彼らの凄さと大変さをちょびっと理解できる。ホテルってなんか家族感あって好きです。
ホテル・ピーベリー<新装版> (双葉文庫)/近藤史恵 著
あらすじ
仕事を辞めて、ハワイ島を訪れた主人公。友人からの勧めで日本人が経営する「リピーターお断り」をモットーとするホテルに滞在することに。さまざまな表情を見せる島を満喫しようとしていた矢先、同宿者がホテルのプールで溺れる事件が起こる。
このホテルには、「何か」があった…。不穏な空気に満ちた傑作ミステリー。
閉鎖的な空間で物語が進みながらも時折、ハワイ島の情景が浮かび最後までどうなるかわからないハラハラする1冊でした。読後感はそれほど良くない。けれども面白い。
旅はゲストルーム / 浦一也 著
あらすじ
建築家・インテリアデザイナーである著者が、世界各国のホテルの平面図とともにそのサービスや旅の様子を記録した1冊。本業ならではの細部まで描かれた平面図と旅の様子が伝わる一冊でした。
こんな旅の楽しみ方はなかなかできないけれど、デザイナー目線でホテルの素晴らしさを感じることができます。こんな風にホテルの家具や建築面やデザインを楽しむことができたらホテル選びも楽しそう。
おひとりさまホテル/ マキチヒロ 著
あらすじ
ホテルの設計施工を行う会社で働く4人の主人公。彼らは、おもいおもいの「ホテルステイ」を楽しむ様子が描かれる1冊。それぞれ日常生活やホテルへの思いがありながらも、ホテルを目的として非日常の体験やホテルのデザインや伝統を感じる。
本の中に登場するホテルはすべて実在するホテルで、実際に行ってみたくなりました。個人的には共感できる部分があり、読んでいて楽しかった。ただ読む人を選びそうでもある。
ホテルで読書三昧はあこがれ
今回は「ホテル」や「旅館」がテーマの旅の本を紹介してきました。
ホテルで読書三昧するにはぴったりの本たち。ぜひ旅のお供にしてみてはいかがでしょうか。
以上です!
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