読みたい旅の本がたくさんあってなかなか読みきれていない毎日です。
毎月更新すると決めた今月の旅の本。今月は、小説、冒険記、エッセイ、テーマ旅などジャンルの違う本を4冊読みました。
どの本もオススメできる1冊ばかりなので、気になる本があれば是非読んでみてください。
前回の記事はこちら
それじゃ、紹介していくよ〜!
ひとり旅日和 / 秋川滝美 著
ひとり旅の入門書
人見知りで要領の悪い日和は、なんとか就職した職場でもでも叱られてばかり。
自分は仕事に向いていないのではないかと悩んでいると、社長から気晴らしに旅に出ることを勧められる。
最初はひとり旅など無理だと尻込みしていたが、旅付きの先輩に後押しされ一人で旅に出ることに…。
感想
なんでも後ろ向きの主人公が旅を通じて、仕事やプライベートで成長していく物語。
気持ちが前向きになっていく姿と旅の道中が読んでいて楽しくなります。特に食事の描写がよだれが出るほど。
ダメでもいいからやってみようとか、マイナスよりプラスを探していこうとかステキな心持ちを思い出させてくれるストーリーです。
ひとり旅に一歩踏み出せない人には特にオススメです。旅なれている人には、初心の気持ちを思い出すいいきっかけになります。
行商人に憧れてロバとモロッコを1000Km歩いた男の冒険 / 春間豪太郎 著
リアルRPGのような新時代の冒険記!?
暴れロバの「モカ」に荷台を引いてもらい、子猫や子犬、鶏たちと徒歩でモロッコ1,059kmを横断した実話の冒険記。
きっかけは、消息不明の友人を求めて海外へ。行方不明の友人を探しにいくフィリピンの旅、エジプトでラクダ飼いに挑戦する話など。
その他の冒険も魅力的な新しい冒険のスタイルを貫く。笑えて泣ける、衝撃の実話。
感想
題名の通りモロッコを1,000km以上もロバと歩き続けた男のお話。ネットのまとめサイトにも乗ったという。
RPGゲームのようにロバだけでなく猫や犬、鳥なども次々に冒険のお供に率いれて、ひたすら突き進む。優しい村の住人たちもいれば、危険な野犬にも遭遇する。
まさに冒険。動物たちのことを1番に考えつつ自分の旅のスタイルを貫く。こんな旅があるのかとワクワクしました。
その他、フィリピンで行方不明の友だちを探す話やエジプトでラクダ乗りになる話など。面白い!新しい本も読んでみたいと思える本に出会えました。
エストニア紀行 / 梨木香歩 著
自然と共に生きる北欧の小さな国
北ヨーロッパの小さな国エストニア。長い歴史の中で、隣国からの支配を受けていたこの国から著者が感じたものとは。
祖国への愛をひたむきに持ち続ける人たちと、その彼らと共に自然を愛する9日間の旅。
出会う人たち、その土地の匂い、風景を思い起こさせる一冊。
感想
「西の魔女が死んだ」を読んで以来の著者の本。彼女が北ヨーロッパのエストニアを訪れた滞在記。
エストニアのことなんて場所も定かではなかった。けれども、ソ連やドイツに征服、占領されていた頃の話や自然豊かな土地であることなど国を知る良いきっかけとなる本でした。
森の中で出会った少年、茸採り名人のおばあさん、蛭治療の変わったおじさん。絵の中のアメリア。キヒヌ島で自転車を乗りこなす81歳のおばあちゃん。
旅で出会う人たちの印象って、旅の余韻を残してくれる素敵な存在だなと感じました。
世界の児童文学をめぐる旅 / 池田正孝 著
児童文学のルーツを巡る温もりあふれる旅
『ピーターラビットのおはなし』、『不思議の国のアリス』、「ナルニア国物語」シリーズ、『クマのプーさん』。
夢中になって読みふけった、あの名作が生まれた場所へ訪れる。
海外児童文学の舞台を訪ね写真に収めてきた著者が、物語の背景と創作の源泉に迫る。
感想
著者の作品に対する愛が詰まった本。舞台になった場所に赴き、その物語とリンクさせながら街を歩く。その背景を考える。ステキな旅と写真に魅了されます。
幼い頃に本や映画、アニメなどで見ていた物語の舞台をこの本を通して見ることができました。
心温まる物語にも必ずその背景がある。その背景を知ることでより作品がおもしろくなるはずです。 時間があれば是非読んでもらいたいです。
4月も終わり
新しい生活が始まる4月ももう終わりを迎えます。あっという間に新しい生活になれるなんてことはありません。
気長にやって行きましょう。
あと少し、もう少しで、旅行ができる世の中が戻ってくると信じて今日も本を読んで行きたいです。
他の記事もオススメだよ!
コメント