節分やバレンタインデーなどの行事がありつつ、目まぐるしく過ぎた2月でした。
日常のイライラや不満を解消してくれる旅行にもなかなか行けません。
そんな時も、旅の本を読んで旅行気分を発散させていきましょう!
今月は世界のグルメに関する本を多く読んでいました。国内をめぐる旅は小説からお遍路エッセイまで幅広く。
気軽に読める旅の本を紹介していきます!
それではいきます!
羊は安らかに草を食み/ 宇佐美まこと 著
認知症を患い都合の良い記憶だけを切り取る世界の中にいる老女には、それでも消せない記憶があった。 86年の人生を振り返る旅が思わぬ真実を突きつける…!
1人の老女のかつて暮らしていた場所、大津、松山、五島列島を巡る回想の旅。満州から引き上げてきた彼女はいかにして平穏な毎日を得たのか。
老女たちの過去を辿る最後の旅ものがたり。
ー感想ー
この本には2つの旅があります。認知症を患った益恵のかつて暮らしていた場所を巡る旅。そして益恵が満州から日本への帰国を目指す旅。
言葉にならない出来事の数々をこの読書で味わいました。 最終的な落ち云々はあるが心に残る1冊です。
ときどき旅に出るカフェ / 近藤 史恵 著
世界中の珍しいメニューを提供する喫茶店「カフェ・ルーズ」。
奈良瑛子が近所で見つけたこのカフェをひとりで切り盛りしているのは、かつての同僚、葛井円だった。
足繁く通うようになったこのカフェで日常のちょっとした出来事や事件を甘くて優しいスイーツが解決する。
ー感想ー
この本に出てくる世界のスイーツたちを食べてみたくなります!
海外旅行に出掛けて、新たなるスイーツに出会いたい。 こんなカフェ家の近くにあったらいいな。
カフェのようにいつまでも読んでいたくなる本であり、世界中を旅した気分にさせてくれる本でした。
敬語で旅する四人の男 / 麻宮 ゆり子 著
友人でもなければ仲良くもないのにひょんなことから旅をするようになった4人。
律儀で真面目で振り回される真島。空回りしがちなバツイチ研究者の繁田。
軽くお調子ものでチャラい仲杉。こだわりが強く変わり者だけどイケメンの斎木。
旅先では、それぞれの再会や別れ、奇跡があった。 程よい距離感が心地よい男4人の旅物語。
ー感想ー
これぐらいの距離感の人の方が旅行は楽しいのかもしれない。
仲良すぎると言えないこと、深く関わり過ぎてしまうこともなく丁度いい。それぞれが旅をフックに日常の詰まりを取っていく物語でした。
辺境メシ ヤバそうだから食べてみた/ 高野秀行 著
ヒキガエルジュース、ジャングルのゴリラ肉、アマゾンの口噛み酒、胎盤餃子…。
世界中を旅したノンフィクション作家、高野さんがありとあらゆる世界の「珍食」「奇食」を食べたときの記録。
食文化を通じて学ぶもの理解することは多々あるのだが、どうしても受け入れ難いヤバいものばかり。クレイジー・グルメ・ジャーニー!
ー感想ー
食文化を通じて学ぶもの理解することは多々あるのだが、どうしても受け入れ難いヤバいものばかり。高野さんが淡々と食べてくれるので、面白く読むことができました。
だからといって食べたくなるわけではない。理解し難い文化があってもいい。だって育ってきた環境が違うから。好き嫌いは否めないと山崎まさよしさんも言っている。
旅行者の朝食 / 米原万里 著
ロシアのヘンテコな缶詰からトルコ蜜飴まで。
元ロシア語会議通訳で作家の著者が、ロシアをはじめとするさまざまな国で出会った古今東西グルメを綴るエッセイ。
「生きるために食べるのではなく、食べるためにこそ生きる」をモットーに美食を求める。
ー感想ー
さまざまな童話にまつわる食べ物の話から、ヘンテコな料理まで食文化は興味深い! 世界の食べ物を食べるために旅行に行きたくなりました!
高野さんの辺境メシを読んだ後だったので、ヘンテコさはそれほど感じないものの社会主義国の缶詰事情やジャガイモが人々に受け入れられるまでの過程など読んでいて面白い話が盛りだくさんの一冊です。
島へんろの記 / 内澤旬子 著
小豆島に移住し6年が経った著者。
乳癌やストーカー被害を乗り越えた著者は、仕事に追われつつコツコツと札を打つ。
般若心経を唱え、歩きては迷い、また歩いては迷い小豆島八十八ヶ所を巡る遍路エッセイ。
ー感想ー
四国の遍路は、知っていたけども小豆島にもあったとは。
ひたすら歩くという行為に意味などないという人がいるだろう。
宗教を信じる信じないも自由だし、必ずしも信じてる人しか巡礼できないわけでもない。自分の中の何かと向き合う時間をつくれるのが歩くことであり、お遍路なのかも知れない。
小豆島にもう一回訪れたくなりました。
今月も終わり
あっという間に過ぎた1ヶ月。これ毎月言っている気がするけど。
来月も素敵な本と出会えますように。
▼まだ体験したことのない方にぜひおすすめです!▼
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