2022年のゴールデンウィークはどのように過ごされましたか?
久しぶりの家族との時間を過ごせた方もいれば、友達たちと遊びまわった方も多いのではないでしょうか。一部の人は海外旅行に出かけるまで、旅行というものが回復しつつあります。
このブログを始めた時では考えられない。
今月も旅に関する本。旅本を紹介していきます!全部で4冊。
それではいきましょう!
旅をひとさじ: てくてくラーハ日記/ 松本 智秋 著
バックパックひとつでイスラムひとり旅。フィルムカメラで撮影した人々と美味しいごはん。
中東のイスラム圏を中心に旅した著者の旅とごはんの記録。 ラーハとは、イスラムの日常生活に流れる第3の時間とされ「仕事」でも「遊び」でもない時間。人が最も大切とされている時間のこと。
ー感想ー
旅気分とそこで暮らす人々の優しさや温かさを感じることのできる1冊でした。イスラム圏内に入ったことがなかったけれどこの本を読んで是非一度足を運んでみたくなりました。
日本には感覚的にないラーハという時間。この本の冒頭でも述べられているように「ゆとり」と「くつろぎ」を合わせた「ゆとろぎ」のような時間が日本人にはもっと必要なのかもしれません。
シェルパの友だちに会いに行く エベレスト街道日誌2021 / 石川直樹 著
コロナ禍で困窮するシェルパの友人たちに支援金を届けるためヒマラヤに向かう著者の記録。
シェルパの友人たちの現在やコロナ禍での海外渡航の現状などがまとめられている。エベレスト街道の写真やコロナ禍の2021年春、日本人で唯一エベレスト遠征に参加し た上田優紀氏との対談など。
ー感想ー
コロナ禍での海外渡航の実情が描かれているところはためになった。
今後の紀行文にコロナ以前と現在を比較してしまう場面が増えるのだなと感じた。
それくらいコロナというものは世界にインパクトを与えたんだなと改めて実感。
イスタンブールで青に溺れる 発達障害者の世界周航記 / 横道誠 著
ASD(自閉スペクトラム症)とADHD(注意欠如・多動症)を併発する文学研究者の著者が世界中を旅するとどうなるのか?当事者研究と旅の記録が混ざり合ったハイパートラベル紀行。
著者が20代の頃から世界中を回り、世界の言葉や文学を体験し、振り返った旅の記録。
ー感想ー
先々で垣間見れる「こだわり」や「クセ」は発達障害と診断されてから振り返ったためより際立っている。
日本で「脳の多様性(ニューロダイバーシティ)」が認められ当たり前の世の中になる日もそう遠くない。 自分の視点では体験できない新しい旅行記でした。
短編ホテル 集英社文庫編集部編
ホテルをテーマにした人気作家たちのアンソロジー。
母と娘が約束を交わしたホテルの客室、作家たちが集まった思い出の宴会場、再会を誓いあったクリスマスのロビー、お爺さんの嘯とホテル、ホテルで起こる完全犯罪ホテルマンの奮闘記、客と顔を合わせることのない英国式ホテルなど。それぞれの作家たちが描くホテルの世界を旅する1冊。
ー感想ー
心温まる1冊から身の毛もよだつ作品までバラエティーに富んでいます。
個人的に一番好きだった話は、ホテルマンの日々の奮闘の中で起こるある事件を描いた柚月裕子さんの「サンセールホテル」が好きでした。アンソロジーを読むと世にも奇妙な物語を思い出します。
もうすぐ2022年も折り返し!
月ごとのまとめをするようになってから1ヶ月の速さをまじまじと感じます。
今年は海外旅行に出かけられると良いな。
今月はゆっくりと本を読む時間が取れなかったので、来月はじっくり読みたい本を読んでいこうと思います。以上です。
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