各国へ訪れた旅の本やその土地の歴史や文化を知ることを目的とした、
『○○に行く前に読んでおきたい旅の本を紹介する』このシリーズ。
オーストラリア、スペイン、フィンランドに続き第4弾です。
今回は、アジアとヨーロッパを繋ぐ国トルコ。そんなトルコ旅行旅の本を紹介していきます。
「トルコ旅行を検討中の方」
「トルコについて興味がある方」
などはぜひ資料集めの参考にしていただければと思います。
村田エフェンディ滞土録 / 梨木 香歩 著
本のあらすじ
日本が明治時代の最中、トルコに研究留学中の村田君は、下宿先の英国夫人のもとで同じ下宿人のギリシア人とドイツ人、トルコ人の友人たちと日々議論を交わす毎日。
拾ったオウムに翻弄されたり、神様の喧嘩に巻き込まれたりと目まぐるしく過ぎる青春の日々。異国の文化に触れ合っていく100年前の青春文学。
爽やかでクスッと笑えるストーリーのトルコ滞在日記です。
国籍や文化、宗教も全て違う友人たちとの関わり合いの中にも、相手を思いやり、敬う気持ちがある村田くん。明治時代とは言え武士らしい男でした。
表題の”エフェンディ”とはトルコで知識階級の男性を呼ぶのに使われていたとか。紳士的男性でした。
青春小説とはいえ、異文化の交流を感じることのできる1冊です。
トルコの人がみんな親切だった話 / 野宮レナ 著
本のあらすじ
日本との関わりも深く、「トルコは親日家が多い」とよく聞くけれど実際はどうなんだろう。
トルコを旅し、食や文化、地域性、景観など実際に感じたことをまとめたコミックエッセイ。
トルコに旅に行きたくなるお話が盛りだくさん。
トルコの人の人柄もあるけれど、著者のトルコを知ろうとする気持ちや興味を持つ姿勢こそが親切な行動につながっているような気がしました。コミックエッセイとして読みやすさ、ためになる情報、行きたくなる気持ちが詰まった1冊です。
怪獣記 / 高野秀行 著
本のあらすじ
1990年代にトルコ東部ワン湖にて、存在が話題となった怪獣「ジャナワール」。その真相に迫った怪獣探索ノンフィクション作品。
果たしてその生物は存在するのか?フェイクなのか?イスラム復興主義やクルド問題を乗り越えつつ、目の前に謎の驚くべき物体が現れた!?その真相とは
現地の人やガイドの方との掛け合いが笑えるノンフィクション冒険記。
存在しないという確実な証拠がない限り、UMAや未知動物たちはいないと断言できない。そこが面白いし探しに行きたくなる気持ちも分かるが、即行動できる姿はさすがです。
ガイドとして行動を共にした現地の2人との掛け合いや胡散臭い政治家や村のおばあちゃんたちなどの取材が面白い。 最後まで、どっちなのか揺れ動きながら読むことができました。
真相は現地に行って確かめてみようと思います。
雨天炎天 / 村上春樹 著
本のあらすじ
「女」と名のつくものはたとえ動物でも入ることのできないギリシャ正教の聖山アトスの山奥へ。
兵隊と羊と埃がいっぱいのトルコ一周の旅へ。
ギリシャ正教の聖山アトスの山奥を修道院を移りながら歩くギリシャの旅、トルコ全土を旅する21日間の危険な冒険旅の2本立てです。
タフでハードな冒険旅で読んでいてワクワクする紀行文です。思い通りにならず、過酷な状況に置かれるのも旅ならではなのではと思ってしまいます。
深夜特急5ー トルコ・ギリシャ・地中海 / 沢木 耕太郎 著
本のあらすじ
香港から始まった旅もいよいよ佳境に差し掛かる。アンカラで“私”は1人のトルコ人女性を訪ね、使徒としての役割を果たすことができた。
イスタンブールの街角では熊をけしかけられ、ギリシャでは路上ですれ違った男にパーティーに誘われて…。いつのまにか旅も終盤に、“私”はこの旅をいつ、どのように終えればよいのか、考えるようになっていた。
今回はトルコから始まる。 旅も終盤に差し掛かり終わりが見えてくると物寂しさを感じてしまう。人の年齢と同じように旅にも年齢がある。
大人になってからでも旅はできるけど、その時にしかできない旅ある。 また、自分の知識以上の旅はできない。だから博物館や美術館を回らなかったというのはとても共感できる。
いつまで経っても色褪せない旅を感じさせてくれるからこそ旅のバイブルと呼ばれるのだなと思いました。
世界を舞台にした本の旅は続く
今回はトルコに行きたい理由ができる旅の本を紹介しました。
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