すっかり暖かくなり、どこかの公園や日当たりの良い場所で本でも読みたくなりますね。
先月読んだ本を紹介するよー!
お時間のある方は是非読んでみてください。
わたしのもう一つ国 / 角野栄子 著
母娘で旅する20年ぶりのブラジルの旅
ー感想ー
娘を見る母として成長を感じながら楽しむ親目線、自分の親のルーツを発見する子の目線2つの目線で楽しめる作品でした。
20年以上経つと見慣れた街もすっかりと変わってしまいます。そこでも変わらない人の温かさを感じた時に心が熱くなりました。
年月が経ってからかつて住んでいた町を訪れる旅、親の故郷を尋ねる旅、どちらも素敵ですね。
ハグとナガラ / 原田マハ 著
人生をもっと足掻こう。
ー感想ー
女性2人の旅物語。人生うまくいく事だけではない、それでも一緒に笑い合ったり、助け合える人がいることがとても大切な事だと教えてくれます。
旅の楽しさや旅行のワクワク感、高揚感だけでなく、親の介護や死別など暗い部分も取り上げており、人生の紆余曲折も描かれています。大切な人との時間や旅の楽しさについて再発見できる一冊でした。
こちらの記事でその他の原田マハさんの旅エッセイを取り上げています。
どこでもいいからどこかへ行きたい / pha 著
日常から距離を取ることも旅のひとつ
ー感想ー
旅休む場所について、心地の良い脱力感の中にもしっかりとした芯のある主張があるからこそ、嫌味なく納得してしまうエッセイでした。思わず、「確かにな」と共感してしまいます。
日常の中から少し外に出て、抜け出すだけでも気分転換になるし、目的だって観光だってしなくたって旅になる。
著者が本書でも語られる、昼のバスの移動時間。自分も午前中の昼バス旅好きです。
モーターサイクル・ダイアリーズ / エルネスト・チェ・ゲバラ 著
この旅が、青年ゲバラの未来を変えた。世界を変えた。
ー感想ー
少し読みにくさはあるものの、ゲバラの見た南米の様子や風景が伝わってきます。終始体調が悪そうで、何かあれば人に助けを求める。そしてチャイを飲む。そんな旅です。
若さゆえの危険でハラハラする旅で見たもの感じたことが後に革命を起こすことの火種とも言えるかもしれませんね。巻末の演説では痺れる気持ちになりました。
旅の道中でも人を惹きつけることからその素質は十分にあったように感じられます。
終わりに
何かおすすめの旅の本があれば終始募集中です。
それでは、良い旅読書週間を!
2021年5月に読んだ旅の本はこちらから
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