最近は、旅行に行くこともなく寂しい日々が続いています。
旅行に行きたい欲や次の旅行先をどこにしようかなと考える手段として、旅エッセイや旅行記を読むことが多いです。
今回は、私が11月に読んだ旅行に関するさまざまな本4冊を紹介していきたいと思います。
お時間のある方は読んで頂ければ幸いです!
旅をする木/星野道夫
大自然に魅了され、アラスカに移り住んだ写真家 星野道夫さんによるエッセイ集。アラスカの広大な自然とそこに住む動物たちや暮らす人たちの力強さが伝わってくる物語でした。
アラスカに移り住むまでの物語やセスナでの命懸けのフライト体験など想像を絶する数多くの体験が語られます。
星野さんがアラスカに惹かれた理由の一部が映像や写真を見なくとも伝わってきます。
いつか自分もアラスカに行って星野さんが見た景色を自分の目でも見たいです。
どこか近くで語りかけてくれているような優しい文章で、静かな夜にじっと読んでいたくなる本で自分にとって大切な1冊となりました。
シュナの旅/宮崎駿
作物の育たない貧しい国の王子「シュナ」が大地を豊かにする「金色の種」を求めて西へと旅にでる物語。宮崎駿監督がチベット民話「犬になった王子」が元となって作った全ページカラーの絵物語です。
ところどころ他のジブリ作品を思わせるような登場人物やストーリーで、この作品が後の映画に影響を与えたのではないかと考えたくなりました。
もののけ姫のヤックルがそのまま出てきたり、シュナの見た目がほとんどアシタカであったり、どうしてもジブリ映画を感じてしまいます。話の大筋が「ゲド戦記」と共通しており、シュナの旅が原案になっているとも言われています。
初めて読んだのに懐かしくなる作品でした。ジブリの風景を見ると何故か旅行に行きたくなりますよね!もととなったチベットはどういう風景なんだろうと思いを馳せます。
エヴェレストより高い山/ジョン・クラカワー 森雄二 訳
山に魅了され狂ったように頂上を目指すクライマーやアルピニストたちの12の短編物語。
ボルダリング(ロッククライミング)という競技を生み出した数学者兼登山家の話や表題にもなっているエベレストより高い山と言われていた中国の山「アムネマチン」の話など興味深い話が盛り沢山です。
登山というスポーツは全般の魅力のひとつは、他人が何と思うがいっさい関係ないという点にあった。計画を実行に移せるかどうかは、人事管理者や承認委員会や認可評議会や苦虫を噛み潰したような顔をした審判団の承認で決まるわけではない。岩と氷のミックスした未登の壁を狙いたいと思ったらすべきことはただひとつ、その山の基部へ行って、ピッケルを振るい始めることだけだった。
エヴェレストより高い山 「デヴィルズ・サム」 の一節より
登りたいから登るだけで、そこに理由があるようでないそんなもんなのかもしれないです。自分も趣味程度で登山をしますが、言われてみると登ることにあまり理由がなかったことに気付かされました。
カスバの男 モロッコ旅日記/大竹伸朗
日本の画家の著者がモロッコを訪れた際に感じたことをまとめた旅日記。タンジール、アシラ、フェズ、マラケシュを巡るモロッコ周遊。芸術家としての目線でモロッコという国を肌で感じており、断片的な日記のような形で綴られています。
モロッコの景色や観光地を訪れた時のエピソードなどはないが、旅行中に書いたスケッチが本の半分を占めておりモロッコの風景をイメージさせてくれます。
個人的には、少し難しかったが所々にモロッコを感じる瞬間があり、いつもとは違う旅日記で面白かったです。いつか行きたい場所のひとつです。
まとめ
今回ご紹介した旅をする木以外の本は、蔦屋書店にて旅に関する本として「旅文庫100」のフェアをやっており、思わず買い込んでしまいました。
最近は、気になっている本をネットや図書館で借りてしまうことが多いですが、こうやって本との出会いを大切にしていきたいものです。
寒い冬がやってきますが、暖かい部屋でゆっくりと本を読んで、旅行気分に浸るのはいかがでしょうか。
以上です。いつかブックカフェや好きな本屋さんなどもまとめてみたいですね。
2020年12月の旅の本はこちらから↓
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